『春姉さんのいない間に』6月22日神戸国際展示場「フリートドック神戸」にて頒布、成人向けの旗風短編小説
腹肉削太郎(午前零時の電源席)です。
2025(令和7)年6月22日、神戸国際展示場で開催される「フリートドック神戸」にサークル参加します。
頒布物概要

『春姉さんのいない間に』
分類:小説本(文庫本サイズ)
頁数:本文96P(挿絵3点)
場所:神戸国際展示場3号館 「兵庫津25」/午前零時の電源席
頒価:1000円
表紙:Calinさん
(X:@Calintou214)
内容:
「旗風さんにご興味はございますか?」
秘書艦春風が半月ほど基地から離れる。出立前夜、彼女が口にしたのは新参者の妹、神風型五番艦の名だ。これは罠か、それとも……真意を確かめるため、男はひとり駆逐艦寮へ向かう。
今回の新刊は以前Skebでご依頼をいただいた旗風小説の加筆修正版となります。納品時に「これわりといい出来ちゃうのん?」という感じであったため、がっつり加筆修正して本にしました。神戸とは特に関係なくて申し訳ございません。
あとがきにも書いておりますが、わたくしは「可愛い女の子や育ちの良いお嬢様が悪い竿役とのセックスで快楽を貪る」シチュエーションが三度の飯より好きな人間です。前作の村雨本と比べるとさほどハードではありませんが、今回は執拗なねっとりックスに加え、姉の想い人に貪られて身悶えする妹艦というシチュエーションで背徳と官能に奉仕します。
■本文サンプル
PixivにUpしましたのでこちらをご覧ください。
■その他
・感想について
Twitter:@tolntoy87
Mail:teadog022-doujin@yahoo.co.jp
Xを御利用の場合、直接@で投げていただけるとエゴサの手間が省けて嬉しいです。フォローしてるとかしてないとか、突然送り付けて大丈夫なのかとか、そのような心配は無用です。感想に返事するかどうかは状況を見て判断します(シャイな同人マンなのでいいねやRTに留めることも多いかと思います)
・委託について
今回もメロンブックス様にお願いしました。詳細は下記ページでご確認ください。
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=3048895
・増刷について
会場での頒布状況や委託での出足などを見て判断しますが、現状の見通しでは手に入れられなかった方は後述の電子版をご提供させていただきたいと考えております。ただし「全く手に入らないのでメ〇カリで高騰してた本を買いました!」みたいな状況は望ましいことではありませんので、ヤミ米に手を出したい気持ちになったらご相談下さい。
・電子版について
こちらも上記メロンブックス様のページにて購入可能です。電子版の方をポチッとしてください。お値段は即売会会場での購入価格より少しお安い900円です。
なお、物理書籍版をご購入いただいた方は何らかのかたちで(同人誌の写真をXのDMや同人用のメールアドレスにお送りいただくなど)ご連絡いただければ、電子版をお渡しいたします(ファイル便などを活用してURLを指定し、そこからDLいただくのを検討しています)。
・WEB再録について
今のところWEB再録の予定はありません。
【成人向け】村雨本の備忘録、主にInDesignCCを使った文庫本同人誌の本文入稿データ作成で考えたことや反省点
このエントリについて

2025年3月2日に開催された、ゲーム「艦隊これくしょん」の同人誌即売会「全艦東へ!2」にて、駆逐艦村雨のエロ要素極振りの成人向け小説本を頒布いたしました、腹肉削太郎と申します。
本の内容については『えっ……村雨、メイド服でご奉仕ですか?』というタイトルが示す通りのものなので詳しい説明は省きますが、文庫本サイズの同人小説本を作るにあたり、組版作業や入稿用のデータ作成などで感じたことを備忘録としてWeb上に残しておく必要性を感じ、筆を執ることにしました。
「そんなんチラシの裏に書けや」と仰られる方もいるでしょう。実のところわたくしはそう思う側の人間です。Webにゴミを流す広告屋を根絶やしにしたいと常々考えております。当然のことながら、過去の同人誌制作における反省点や設定などはテキストファイルにまとめており、Web上で発表することはありませんでした。では、そのテキストファイルはどこにあるのか――HDDにも、SSDにも見当たりません。「Web上に残しておく必要性を感じ」たというのは、そういうことです。
表紙に関してはタイトルデザインも含めてイラストレーター様(Calin先生)にご依頼したので、このエントリではわたくしが行った背表紙と裏表紙の話、ファイルの出力や入稿時に行ったことなどを扱うことにします。
実際の作業メモは見出し「インデザを入れる」以下に記載しています。画像はサイズがバラバラでクソ読みにくいと思いますが、そこは自分用の備忘録ということでお許しください。
執筆者について
わたくしは小説を読むのが好き、書くのも好きというタイプですが、ぶっちゃけテキストを読めればそれで良い人間なので、本のデザインに関してはずぶの素人です。版面(はんづら、と業界の人は読みます)のことは何も分かりません。
大学時代にオタクの集う文芸サークルにいたので当時からAdobe(以下、アドビ様)のDTP(Desktop Publishing)ソフトであるところのInDesign(以下、インデザ)を使用していましたが、どのように使うのが正しいのかは全く分かっておりません。Photoshop(以下、フォトショ)を使って背表紙と裏表紙を作ったのは恐らく今回が初めてという素人であります。これまでの本では無料の画像編集アプリケーションを使用して無理くりデータを作成したり、イラストレーター様に背表紙・裏表紙ひっくるめてお願いしたりしていました。
このエントリはそういう素人が行った――やらかしたことを備忘録として書き残しておくものですので、デザインに詳しい方、プロの方は「ヒュウ!雛鳥が偉そうに殻を突いてやがるぜぇ!この薄汚れた世界に生まれ落ちようとしてるのか!?」ぐらいの優しい目で見ていただけますと幸いです。
本エントリを読む前に(組版を知るには)
「綺麗な文庫本同人誌を作ってみたいけど、組版って何をすればいいのかまるで分からない……どうすればいい?ゼロは俺に何も言ってはくれない」という方は、まず組版に関する基礎的な知識を仕入れましょう。
組版の歴史に関してはフォントメーカー・モリサワのHPに掲載されている「文字を組む方法」を読むと良いでしょう。分量はだいたい大学の講義12回分程度であり、しかも全て無料です。組版について考える上でなるべく早い段階で読んでおきたい連載記事であり、ここから枝を伸ばすように個々の技法書に触れていくのを推奨します。現代では定石とされている作法がどのように生まれたか、その歴史を知ることはとても重要です。
現代組版の基本的なノウハウについては「モリサワ note編集部」の記事を片っ端から熟読しましょう。特に「文字組版の教室 note版」では「行と行のアキは必要? 行間や行送りの基本」「ベタ組とツメ組。日本語の文字の並べ方を押さえよう」「組版の要は禁則処理にあり!? 禁則文字・追い込み・追い出しを解説」など小説同人誌にも応用できるデザインの基本が分かりやすい文章で解説されています。「A-OTF?Pr6? メニュー名からわかる! フォントの仕様と選び方」のように、現代のフォントに関する解説もあります。
文章系同人誌の定石がコンパクトにまとまった本が欲しい、という方は伊川清三先生の同人サークル「青洋書房」の『小説同人誌のためのレイアウトデザイン』がおすすめです。文章系同人誌を制作する際、この一冊が手元にあれば大体の悩みは解決するという虎の巻です。また同サークルのBOOTHで無料配布されている「小説同人誌向けInDesignテンプレート」は「インデザの操作が良く分からないけど見た目がちゃんとした綺麗な小説本を作りたい」という要望に応えてくれます。
今回、わたくしは村雨本の頒布後にこれらの文献を読み漁りましたが、全てに手を出してもかかる時間は休日換算で2~3日程度(通勤電車で読みました)、金額は1,000円ほどです。小説同人誌を作って同人誌即売会に参加するコストを考えると、初期投資としては極めて少額かつ短期間で済み、リターンが大きい部類のものです。
これらを全て修了すると、もう本エントリを読む価値はなくなります。とはいえ他人の作例を他山の石とするのも大切なことです。
作りたい本に合わせて組版のコンセプトを考える(今回は省略)
組版の作業に入る前に、作りたい本のコンセプトに合わせてどのような組みにするか、といったことを検討します。わたくしは今回の本を作るにあたり、前回までの設定を流用してこの工程を丸ごとカットしましたが、本来は最初に考えるべきことです。今回の本作りはもうこの時点で0点です。しかし、最初に決めるべきことを決めずに行動をしてしまうという情熱は、同人誌制作においては極めて有効に働く場合があります。
実際に組版のコンセプトを考えるならどのような思考を辿るか――試してみましょう。
『えっ……村雨、メイド服でご奉仕ですか?』はタイトルが示す通り、俗なエロ小説です。リアルなセックスを描くのではなく、男性向けのファンタジーとして「抜き」に特化したエロを描いています。要するにアダルトビデオの小説版というイメージで捉えていただければ問題ない、そういう「俗」を志向した本です。
本文がそういうものであれば、組版に関しては「主張しない」「読みやすい」「不自然でない」「引っかからない」――スタンダードな組み方を目指し、読みやすいフォント選定などを行うのがよかろう……ということになります。これが異常者を主人公にした異常な文体の異常同人誌なら威圧感のある版面を狙うのもありでしょうが、今回はそうではありません。
インデザを入れる
小説本入稿データを作るにあたり、まずはDTPソフトとしてアドビ様が提供しているインデザを購入&インストールしました。インデザの後にくっ付いているCC(Creative Cloud)はアドビのソフトやツールのサブスク、といった意味合いです。以降は省略します。
昔はヒラギノ明朝が好きだったのでヒラギノフォントが標準搭載されているMacBookAirにインデザを入れていたのですが、なにせ直近で印刷所に本を刷ってもらったのが五年前という古代人です。さすがに当時のおマック様で今のインデザを動かすのは辛いやろ……と思い、私用のWindowsPCに入れ直しました。アドビ様のソフトはマカーが使うものというイメージがありますが、別にWindowsでも問題なく動きます。ただしメモリをバカ食いするので貧弱なPCだとロクに作業ができません。動かないときは2~30万円くらい出してゲーミングPCを購入しましょう。
※本エントリではたまにお金の話もしますが、小説同人誌を出すという行為はただでさえコストのかかる趣味ですから、何にどれだけお金をかけるかについてはご自身で責任をもって決断して下さい。なお、村雨本ではインデザを使用しましたが、特殊なことはほとんど行っていないので、一太郎でも似たようなことは出来ると思います。Wordは分からん。
インデザを立ち上げたら、まずは基本的な設定を作ります。今回は時間がなく、昔作った同人誌『ヒトミ、と呼んでください』と文字数が同じくらい(四万字程度)だったので、当時の入稿用に作ったインデザファイル(.indd)の本文を差し替えてフォントを置換するという凄まじい事故を引き起こしかねないことをしましたが、おおむね問題なくいけました。二度とやるなよ>わたくしへ
ドキュメント・レイアウト設定
村雨本のドキュメント・レイアウト設定は以下の通りです。A6判(文庫版)なのでページサイズは幅105mm高さ148mm。表1表2をそれぞれ1ページ目、2ページ目としているため、開始ページ番号を「3」に設定しています。裁ち落とし「3mm」はデフォルトの値そのままですが、ここを弄っている人は寡聞にして存じません。


行文字数42、行数17はライトノベルにありがちな設定です。2025年現在はそうではないかもしれませんが、わたくしがライトノベルを読んでいた時代はそのくらいの文字数・行数設定が主流でしたので、これを踏襲します。村雨本は淫語を多用したエロラノベっぽい作品なので、版面も似せました。
本文フォントサイズ11.5QはWordだと8ptくらいです。小説の本文としてはかなり小さめで、これ以上小さくするとクレームが来るレベルですが、少なくとも21世紀初頭の電撃文庫などではこのサイズが使われていたはずです。若い人の目なら苦も無く読める大きさということになりますが、想定する読者の年齢層が高めならもう少し大きいサイズを選ぶべきでしょう。商業で出ている近代文学の文庫本などは少しフォントサイズが大きめに設定されがちです(13Qなど)。
字間はデフォルトの0Hのまま変更しません。小説の本文はベタ組が基本であるためです。なお、DTP界隈では一目置かれる新潮社にもベタ組でない作例があり、上級者なら本文にあわせて型を破ることもあるのでしょう。
行間はデフォルトの設定(9.75H?)だと文字の小ささに対してやや広く、1ページ17行を達成するのは難しくなります。そのため、行間を7H(行送り18.5H)に設定しています。文字の級数11.5Qに対して行間7Hは0.6倍強とかなり狭いギリギリの値ですが、実際の商業小説でも同程度の行間はよく見かけますので問題はないでしょう。これ以上狭くすると一般には読みにくくなるラインです。
天地・ノド・小口の調整について。同人小説を作っている方の間では常識かもしれませんが、商業の文庫版と比べると同人の文庫版は少しノドを広めに取る必要があります(印刷所次第で若干変わってきます)。ノド18mmはかなり余裕がある方で、これくらい確保しておくと安心です。
天地はわりとお好みな気がしますが、心持ち天を広めにしています。正直なところどっちが広い方が良いという判断基準は自分の中にはありません。ノンブル(ページ数)を上に振るなら天(上)が広めの方が良い気がして、フィーリングで決めています。
全体としてみるとちょっと文字が小さくて行間が狭い、詰まった版面に見えるかもしれませんが、あまり余裕のある組み方をすると今度はページ数が膨れ上がり、印刷費が嵩みます。そういった諸々の妥協のうえに、六年ほど前にこの設定に落ち着いたようです。今後は少し弄っていくかもしれません。
※余談ですが、このエントリを書きながら人様の同人誌の作り方を検索しまくっていたらボレロ村上先生の「InDesign でラノベの組版をする」というエントリを見つけ、ひょっとしたら昔同人誌を作る際にこの方の設定をそのまま流用させていただいて、それをすっかり忘れてしまっているのかもしれません。まあ、仮にそうだった場合は……実績のある設定を使った作例が一つ世に出た、ということにしましょう。
文字スタイル設定
本来は本文や見出し、柱などに使用する文字スタイルをここで設定するべきなのですが、今回は本文を流し込むだけでほとんどの作業が終わっているため、次回作業をするときの課題とします。設定しなくても何とかなりますが、設定しておいた方が作業量は減らせる類のものです。覚えといてください>わたくしへ
フォントの選定
フォントはA-OTFリュウミンPr6Nにしました。
吟味する時間がなかったので「小説ならリュウミン使ってりゃ大体は問題ないやろ」という安直な発想で、かつAdobe Fontsに入ってるならライセンス上の問題もないはずという判断です(ただし「L-KL」しかないので、後述のように本来は小説本文に使うのは避けたいところです)。
フォントについてるPrとかその辺の意味が分からんという人は(わたくしもこの記事を書きながら勉強しています)「A-OTF?Pr6? メニュー名からわかる! フォントの仕様と選び方」を読んでください。ちなみにA P-OTF リュウミン Pr6Nというフォントもあり、Pの有無で何が違うのかというのは製作元のモリサワ様の記事を読むと分かりやすいです。
実際に刷り上がった本を見た感想は「少しウェイトが軽い」でした。フォントのウェイト表記は様々ですが、たとえば今回使用したリュウミンならL、R、M……などがあり、Lは最もウェイトが軽いものになります。小説本文なら一段階上のRくらいがしっくりくるのかなと思います。
また、「KL」は大かな(Kana Large)ですから、Webで使う分には視認性が良いのですが、縦書きの小説本文はかなが小さい方が読みやすくなります(参考)。アドビ様に納税したら無料で使わせていただけるフォントとしては十分過ぎるくらい素晴らしいものではありますが……立ち位置的に昔の小塚明朝を思わせるものがあります。
実際に世に出ている商業の本に合わせたいのであれば、フォントメーカーのサブスクに課金するなり、強いフォントがいっぱい詰まった一太郎プラチナを買うなりした方がよい、というのが今回の結論です。アドビ様との比較のためにも買っておいてください>わたくし
マスターページの設定と本文の流し込み(今回は省略)
今回はすっ飛ばしましたが、大きな事故につながる可能性があるため、本文を流し込む方法を自分用の備忘録として残しておきます。
もしこのエントリを読みながら真似してみようと思われる方がいらっしゃいましたら、その際は在野の賢人の力を借りながら、あるいはプロの手を借りながら設定するのが良いでしょう。学問でもエロ本の作り方でも、巨人の肩に乗るのが一番手っ取り早く確実です。雛鳥の足を掴んで空を飛ぼうと考えるのは狂人です。
さて、最初にドキュメントを作った段階ではインデザの画面の右上にこういうものが表示されているはずです。

上に表示されている[なし]やA-親ページがマスターページ、つまりは色んなページに適用できる基本設定です。下に表示されているのが実際のページで、この1ページ目にはA-親ページというマスターが適用されていることが分かります。
まずはA-親ページのマスターを本文用のマスターにすると決めます。
マスターをダブルクリックすると見開きのページが表示されます。ここでインデザの左カラムから「縦組みグリッドツール」(┐みたいな、縦書き原稿用紙のような見た目のボタン)を選択し、まずは右側のページの右上のマスから左下のマスまでがーーっと選択します。


続いてマスターの左側のページも「縦組みグリッドツール」を使って青く染め上げます。

このままでは右側と左側のページが独立した状態になっていますので、フレームを連結します。インデザの左カラムからダイレクト連結ツール(下の方の矢印)を選び、右側のマスターページをクリックします。

すると、右マスターの左下に白い□が表示されるので、それを乳首だと思ってクリックします。下の画像の17Lの上に表示されている□です。

そのあとマスター左ページの青い部分をクリックすると、無事連結が行われます。
アドビ様の説明を読むと、どうもテキストフレームの連結という作業をマスターページ上で行っているのだということが分かりました。俺は手癖で使ってたからこの辺の詳しいやり方や正しい呼び方を知らないんだ!(急に暴れ出す患者)
続いてインデザの右上から、今度はマスターではなく1ページ目をクリックします。すると、下記の画像のようにマスターが適用されていることが分かるので、次はテキストを配置します。

「ファイル」>「配置」から入力したいテキストファイルを選びましょう。今回はお試しということで昔Pixivに上げた駆逐艦峯雲の成人向け小説.txtを選択してみました。その後、Shiftキーを押しながらページ上の青い部分を選択すると……

このようにテキストが流し込まれ、勝手に続きのページまで生成されました。ですが、後述の「文字組みアキ量設定」などを行う前にデフォルトの状態でテキストを流し込んでしまったので、段落先頭の鍵括弧が半角アキになっていなかったりして見栄えが良くありません。これを調整していきます。

具体的にはどうするのか。上図左(流し込んだまま)では段落初めの鍵括弧が天付きになっていますが、右のように鍵括弧の上に半角アキを入れて隣の行と文字の高さが揃うよう設定を詰めていく、といった作業を行っていきます。
ノンブルと柱(今回は省略)
昔のインデザファイルを流用したためノンブルの打ち方ってどうやるんだっけ……というのを完全に忘れており、このエントリを書いている時点でも思い出せていません。これは次の神戸本での課題ということで次回のわたくしに「作業時にインデザイン+ノンブルでググれ」というメモを残し、託します。
ノンブル(ページ番号)の打ち方について。試しに何冊か本棚から抜いてみてみると、大体の文庫本は一番端の行の上に来るように組まれているようです。わたくしも過去の文庫版同人誌(『ヒトミ、と呼んでください』『家庭教師大鯨先生』)ではそのように設定しているのですが、今回の村雨本では少し内側に寄せてみました。
あまり一般的ではないと思いますが、わたくしの魂に刻まれている創元推理文庫の海外ミステリではページの下側、一番端の行よりやや内側に打っていたので、内寄りにするのもナシってわけじゃなさそうです。今回の本では何らかの効果を狙ってそうしたわけではなく、長いこと紙の本から離れていたせいで自分の原点の味が出てしまったようです。次は明確な理由をもってノンブルの位置を決めたいですね。
柱は今回の本では入れていません。章が細かく分かれていないのでガイドをつける意味が薄く、省略できると考えたからです。商業でも柱を入れない事例はあります。とはいえ一般に文庫本では章題や作品名を入れていることが多いので、それっぽさを追い求めるなら柱を作った方が見栄えがよく、読み手に対して親切でしょう。
禁則処理の強弱
わたくしの理解が正しければ、禁則処理は「行頭に句読点を置く」といった許されない文字の並びを調整する行為です。処理の仕方には強弱があり、物理的な制約から自由になったDTPの世界では、読みやすさや美しさに貢献するために守られている伝統的な作法と解釈すべきなのかもしれません。正しい理解を得たい場合はモリサワ note編集部様の「組版の要は禁則処理にあり!? 禁則文字・追い込み・追い出しを解説」を熟読すると良いでしょう。
インデザでは「書式」>「禁則処理セット」で細かい設定ができます。今回の本ではインデザの禁則処理セットから「強い禁則」を選び、行頭に拗音などが来ないようにしました。

一般には小説の本文であれば禁則処理を弱めにするのが定石のようです。拗促音が行頭に来ることは容認されているわけです。「きゃぁっ♡」みたいなのが頻出する汁まみれの文章と強い禁則を組み合わせると調整の難易度が跳ね上がり、本文がガタガタになりがちですから、エロ小説ではなおさら強い禁則は避けるべきでしょう。
しかしながらわたくしはエロ小説における淫語表現、喘ぎ声などはなるべく分割したくないと考えています。喘ぎ声って実際何が書いてあるか読まなくても形だけで抜けませんか?たとえば成人向けのマンガで「ぬぷっ」「ムラ…」「くに♥」「ビク♥」「どちゅっ」「ぐちゅっ」などのエロマトペがページ内に散りばめられているとき、それらは基本的に泣き別れないよう画面内に配置されているはずです(まろび出た胸の大きさを示すために胸の左右に「ばる」/「ん」と配置するような例もあります)。わたくしたちは誌面上に配置されたエロマトペを全て拾って読み込んでいるわけではありませんが、そのもたらす効果は絶大です。となれば小説本文においても同じようにすることで、あなたを視覚的に興奮させたい。
そうした理由から、村雨本ではエロマトペや拗促音だらけの淫語が極力行を跨がないように本文を調整しています。言い換えれば、主演女優に(1行42文字……1行42文字……)と考えながら喘いでもらったわけです。個人的には文章をデザインに従属させるのは好きではありませんし、長編小説なら調整に苦労するところですが、本文80ページ程度の同人誌なら気を付ける箇所もほとんどありませんでした。
なお、今回の禁則処理では「♡」を行頭禁則文字に加えませんでした。上記のようなことを考えていたくせに「♡」が禁則処理の対象になり得る記号であるという考えが抜け落ちていたためです。
今回は「♡」まみれのセリフが二行以上にわたって展開される箇所がほとんど存在せず、自然と綺麗な形に収まりましたが、仮にもっと汁気の多い文章を頻繁に用い、何百ページにもわたる作品を書いていたとしたら――ここでミスが出ていたことでしょう。次回は気を付けてください>わたくし
禁則処理(行末句読点類)
行末の句読点類の処理には大きく分けて三つの方法があり、個人的にはぶら下がりが一番美しいと思っているのですが、 京極夏彦先生が「ゴミみたい」とぶった切っていて号泣しました。六年前の自分がやはり同じ記事に影響されて「ぶら下がりもさほど美しくはないからなくしたいな」とミーハーなことをツイートしているのを見つけ、まるで成長していない自分にも涙しました。
組版といえば神戸で出したヒトミ本は若干フォントが小さかったかな……と反省したので次回は気持ち大きめにしようと思っています。禁則は行末の追い出し追い込みが発生しないようにだけ考えて本文調整したけど、ぶら下がりもさほど美しくはないからなくしたいなとか京極先生みたいなことを考えてたり
— 腹肉削太郎 (@tolntoy87) 2019年8月13日
一般的な商業小説ではぶら下がりで処理をしているのを良く見かけるのですが、実際に今回作った本を見てみると、

たとえばこういうシーンはぶら下がりのせいで下端が揃っていないように見えてしまう。わたくしは最初、京極先生の目指す理想が高過ぎるのでは?ということにして泣き止み、力強く先に進んでいくことにしようとしたのですが、このあたりの考えについては組版を学び直したことで揺らいでしまいました。DTPの世界では一目置かれる新潮社では調整する場合は追い出しを優先しているようです。
ちなみにこの禁則処理設定は本文を流し込んだ後に行ったので、Ctrl+Aで本文を全選択し、「書式」>「段落」>「ぶら下がり方法」>「強制」とし適用しました。やり方あってんのかなこれ……
文字組みアキ量
続いて(本来ならば本文を配置する前に)文字組みアキ量の設定です。これは本当に何にも分からない。近鉄の車両形式より分からない。もう設定一覧を見るだけで怖過ぎて泣いてしまうので、ここは詳しい方が公開されている設定をありがたく拝借するのをおすすめします。
何も分からなかったので、村雨本では基本設定から「約物全角」を選びました。

これも本文を流し込んだ後に設定すると適用されないので、Ctrl+Aで本文を全選択したのち、この文字組みアキ量を設定して反映させます。これで見出し「マスターページの設定と本文の流し込み(今回は省略)」の最後で書いた部分――段落行頭の鍵括弧の上に半角の空きスペースを入れたことで、見た目の印象が良くなりました。
もちろん商業の現場ではこうしたデフォルトの設定が使用されることはまずないでしょう。たとえばこんなケース。

「約物全角」を使用した場合、段落中の鍵括弧がたまたま行頭に来てしまったとときも全角になってしまうはずですが、商業本では上図のように天付きで処理しているのを見かけます(段落行頭の鍵括弧と視覚的に区別するためです)。
今回デフォルトの約物全角でもさほど変な印象は抱かせない出来になったのは、たまたまこのようなケースが発生しない本文であったためです。次回以降は本の内容にあわせ、処理の仕方を検討していくことになるでしょう。
鍵括弧の話をしているので余談を一つ。村雨本では鍵括弧は一括置換で小カギに変更しています。もし今回の本に大カギがあったら、それは入稿直前の推敲で生まれた忌子です。

小カギについてはモリサワnote編集部様の素晴らしい記事に詳細な記述があるのでそれを参考にしてください。一般には小説本文での会話文の「」は大カギを使うのだろうと思いますが、わたくしは小カギの方が好きなので試しに使ってみました。商業小説でも会話文に小カギを使ったと思しき作例はあります。
使用するフォントによっては小カギがそもそもないケースもあるはずですし、1000人中999人くらいは会話文の鍵括弧が大カギか小カギかなんて気にしません。むしろ小カギに違和感を覚えられそうで、ここはちょっとした冒険でした。しかも「その方が美しいから」ではなく「その方が好きだから」という理由の冒険です。でも同人誌はそれでいいと思いませんか。
約物の連続
村雨本では句読点類の後に鍵括弧類が来た際に詰める処理を行っています。アキ量設定が「約物全角」の場合はデフォルトでそうなります(なるよね?)。たとえば、下記のシーンは、「が連続し、半角分自動で詰められたため隣の行と文字の高さがずれています。

アドビ様の記事を読む限りでは句読点類と鍵括弧類が連続する場合は詰める処理をした方が見栄えは良いので、デザイン的な観点からは正解……だと思うのですが、でも隣の行とちょっと字の高さがズレちゃうの嫌じゃないっすか?という気持ちもあり、なんとなく座りがよろしくない。
わたくしはわりとベタ組が好きな部類の人間です。Xという狂ったSNSでは海外艦娘の名前をアルファベットで「Saratoga」「Tuscaloosa」などと表記していますが、これはどうあがいても自分で見栄えを調整できないWebだから。同人誌ではやはり整然と文字が揃っていて欲しいので、アルファベットと日本語が混在することで生じるズレを嫌って海外艦娘の名前をカタカナ表記に変える場合があります(過去に出した本ではそうなっていないケースもあると思います)。今後作る本ではこのように句読点類と鍵括弧類が連続する文章をそもそも書かないようにするでしょう。次回、本を作るときに思い出してください>わたくし
組版を外注しないメリットはこの「物書き本人の意思でデザインに合わせた文章に変更できる」点にあるので、自分でインデザを使うならそのメリットは最大限活用していった方がいいでしょう。プロの人ってこの辺の処理どうしてるんだろうね?商業小説でも部分的に文字の高さが揃っていない行が存在するケースはわりとあるので妥協しているのだと思いますが、正直分かりません。
ルビ・圏点・濁音喘ぎ
今回の版面で個人的に特にダメだったなーと感じる部分です。ここまで読んだ人にはお前の作業にはダメなところしかないと言われそうですが、ここでいう「個人的に特にダメ」は自分自身「妥協した結果、自分の美的感覚からも外れた出来栄えになった」という意味です。
まず、ルビについて。
先ほどのJBPressの記事を読むと京極夏彦先生はルビの付け方を試行錯誤しておられるようですが、入稿直前の同人作家にそのノウハウを参考にできる余裕はねえんだ!ということで本作では作業量を減らすため、特殊な読み方をしてもらいたい箇所を除きルビを振っていません。まあ「射精す」とか「挿入れる」とかはグループルビを振って「だす」「いれる」とか読ませていますが……。
「あ゛」みたいな濁音喘ぎは何かしらのスクリプトを組んで一括で処理するのが間違いがなくて良いと思いますが、組み方が分からなかったので今回はルビを振ったものをそのままコピペしています。十数箇所程度なら一からスクリプトを組むよりは結果的に早いだろうという判断ですが、文明人はちゃんとしたやり方を学んだ方が良いでしょう。
濁音喘ぎの具体的な設定は以下のようにしました。たとえば「あ゛」とさせたい場合は「あ」に濁点を振っています。


「ルビの位置と間隔」「ルビのフォントとサイズ」を弄ります。今回の作品では同じフォントの12Qを「モノルビ」「肩付き」「上/右」で親文字からのオフセットを「-11H」「-4H」としました。
単体で見るそんなには悪くない……と思って設定してみたのですが、濁点喘ぎが連続するとちょっと濁点が上に行き過ぎて直前の文字との間隔に余裕がなく、美しくない。たとえばここはバチこりキメてるシーンなんですけど、

せっかく作ったフォントを台無しにされてモリサワが泣くぞ次回はもう少しこの辺の設定を煮詰め、美しい濁点喘ぎを出力できるようになれればいいなぁ。そこは上手い人の設定を借用すればいい?わたくしもそう思います。先人がきっといい設定を公開してくださっているはずなので、見つけてきてお借りしましょう。まあ使いたいフォントとその設定が合うかどうかは分かりませんが……探しておいてください>わたくし

圏点についてはほぼデフォルトの設定で黒ゴマを付けています。ただ、この黒ゴマがなんか思ったよりデカかった。デフォルトだと圏点のサイズが5.75Qだったので少し下げて5Qにしましたが、実際に出力したものを見るとやはりちょっとうるさい感じがする。ここは4Qくらいで良かったかもしれません。
データの出力
小説本の場合はトンボなしでWordで書いた原稿を直接入稿してOKですというところもあり、データの出力については印刷所の指示通りにやればおおむね問題ありません。
今回の本も印刷所のHPを見る限り本文トンボなしで行けそうでしたが、まあインデザ使うとるし……ということで下記のようにPDFを書き出しました。文庫版の小説本ということで、プリセットを[雑誌広告送稿用]とし、トンボは内・外・センターの3種類にチェックを入れています。設定と出力結果のイメージは下図のようになりました。


背表紙・裏表紙
今回は特急で本を作ったためイラストレーター様(Calin先生)には表紙とタイトルのデザインのみをお願いし、背表紙と裏表紙は自分で作ることにしました。
ここで一つ問題が生じています。当初は実質無料のカスみたいな画像編集ソフトを使う予定でしたが、カスみたいな画像編集ソフトを使用すると解像度が崩れるのです。
フルカラーの表紙って350dpiとかで描いてもらうじゃないですか。カスみたいな画像編集ソフトで開くと解像度72dpiとかになるんですよ。しかも日本語の縦書き文字も入れられない。これでは背表紙が作れません……作れないことはないですが、ちょっと面倒です。
そこで生まれて初めてPhotoshopを導入し、ググりながら背表紙と裏表紙を作成することにしました。優れた同人誌の中には表紙~背表紙~裏表紙まで一体化したものもあるのですが、そこまで立派なカバー・イラストレーションをお願いするには背幅を確定させる必要があります。最後までページ数が決まらないのが限界同人者ですので、そんな高度な真似は出来ません。ということで裏表紙は普通の文庫本っぽい感じにしました。しかしあらすじの級数が小さ過ぎましたね。いくつだったかなこれ……まあ、小さいのも嫌いではないけれど……

ISDN(国際標準同人誌番号)のバーコードは発行依頼から実際に発行されるまで少し時間がかかるため(今回は3時間ほどでした)、余裕をもって依頼を出すのが良いでしょう。これを適当なあらすじとセットにして、長方形ツールで直線を引いて、サークル名をポンと置いてやると簡素ではありますが最低限の形はできます。あとはテキストレイヤーをラスタライズ(テキストを画像化)すればOK。サークルロゴがあれば、適当な場所に追加します。
背表紙はあえてフォントを本文用のものとは別のものに変えてみましたが、「っ」が中央に寄り過ぎているのであんまり美しくない。次回は縦書きで美しく出力できるフォントを使ってください>わたくし
村雨本に関しては、以上で基本的な作業はおしまいです。本当は「見出しを作る」とか他にもやることがたくさんあるはずなのですが、時間がなかったのでおしまいにしました。特殊なことを全然やっていない同人誌であれば、この程度の作業でも案外それっぽく整うものです。
【終わりに】印刷所選びの話
※本エントリでは締めに持ってきましたが、表紙を発注する関係から印刷所は一番最初に決めています。
印刷所はこれまでポプルス様、サングループ様、栄光様、STARBOOKS様を使用させていただいておりました。
今回はどこの印刷所にお願いしようかしら……と女性向けジャンルの同人者の皆様が書かれたnoteをひたすら読み漁り(基本的に同人誌作りのノウハウは女性向けのジャンルの方が情報発信も豊富で過去の蓄積があるため、参考になります)、全艦東のイベント会場へ直搬出来てしかも安い!製本がかっちりしている!と評判のブロス様にお願いすることにしました。
同社では美弾紙ノヴェルズ63kgという淡クリームキンマリ62kgより分厚い本文用紙を扱っており、今回のような80ページほどの本でも背幅を広くできる、つまりは本を気持ち分厚くすることができるのもありがたい点です。どこかのバカは過去に文庫本の本文用紙を上質紙にしてしまったことがあり(別に読めないわけじゃありませんが、まあ敬遠はされますね……)、その反省から色んな本文用紙を試してみたかったのです。
表紙用紙は標準のスノーファイン180kgを使い、クリアPPをかけました。まずは標準の紙を使ってどうなるかを知りたかったためです(印刷所を決めた時点で紙見本を買いなさい>わたくし)。最初に入るラーメン屋でしょうゆを選ぶのと同じことです。
ところで、ブロス様は業界でもトップクラスに安くかつギリギリのタイミングまで引き受けていただける印刷所であり、小説本向けのセットなどはありません。要するに「同人誌を作り慣れている人向け」です。そのため〆切もかなり後ろの方になります。
これは仮にブロス様の〆切に間に合わなかった場合、もうその時点で他の印刷所は受け付けてくれないか特急料金での印刷となる可能性が高いということでもあります。そこで、今回は早割入稿できるスケジュールで動いてバッファを作ることとし、無事早割に間に合わずに通常入稿となりました。
成人向けの本について。10年くらい前のツイート(当時はXではなかったので、あえてツイートと表現します)では同社は「成人向けに厳しい」という評があり、今回の本も大丈夫かなと少し心配はしていたのですが、乳首も性器も描かない表紙(実質全年齢でも出せるレベル)&本文は挿絵なしの小説本なのでさすがにNG要素はないんとちゃうか?と思いながら「どすけべ本なんですけど……印刷、受けていただけますか……」と表紙を先行入稿した結果、特に問題はないということで安心してお願い出来ました。
とはいえこれはリスキーな行動です。成人向けの扱いはその時々で変わります。これは百年ほど前、大正時代の頃の思ひ出なんですけども、わたくしの大好きな作家がクソエロ小説を書いてしまったせいで岩波茂雄が警察に呼び出されたということもありました。この令和の世で「貴殿のエロ小説ですが、この表現は伏字にしてください」と言われることはまずあり得ませんが、今後も常にそうとは限りません。小説本でも表紙は叡智なイラストという場合も多いわけで、本を作ろうと決めた段階で「これこれこういうエロ本を作りたいのですが、貴社の修正の基準などを教えていただけないでしょうか」と確認しておくのが無難でしょう。
実際の入稿においてはとても丁寧に対応いただき、会場へ直搬していただきました。ただ、分かる人には分かると思うのですが、今回の本はスケジュールと金銭的な問題で勿体ないことになった点が一つだけあり、次回からはちゃんとお金と時間をかけて質を上げていこうと決意した次第です。
【終わりに2】電子版について
「これで最後だから!」って言った後にもう一クレ入れるのは音ゲーマーに見られる悪癖ですが、これは本当に最後です。ラスクレです。
わたくしは艦これの小説同人誌を出す際は電子版を一緒に出すことにしています。電子で読みたい派だからです。「二次創作同人誌の電子版を出すべきかどうか」という倫理的な問題についてはひとまず措くとして、作業としては以下のようなことを行っています。
・表紙などに電子版用のマークを追加
・奥付の記載を電子版用のものに変更
・版面を中央に持ってくる
版面の調整は、「読者が電子版を読む際は縦書きを1ページずつ画面に表示させているに違いない」という思い込みのもと行っているものです。
成人向けのマンガなら見開きのページをでっかいディスプレイにばーんと表示させたいじゃん?という気もしますが、わたくしは同人小説の電子版を読むときはだいたいスマホで1ページずつ表示させています。この際、奇数ページと偶数ページで版面の位置が変わると気持ちが悪いので、同じ場所に来るように調整しています(たぶんできているはずです)。
ところで、インデザを使えばKindleなど電子書籍で使用されるEPUB形式のファイルも書き出すことができます。試しに固定レイアウト型(下記ポストでは間違えて「固定リフロー」と言っていますが)でファイルを作成し、スマホで確認までしてみたのですが、こちらはいくつかの理由でお蔵入りとなりました。
・デフォルトの書き出し設定では縦中横などの処理に失敗する
・同人誌の場合、置ける場所がBOOTHくらいしかない
※今回同人誌を委託させていただいたメロブ様では、小説本の電子版はPDF版のみの取り扱いとなります。
全艦東村雨本、試しに本文だけ固定リフローのEPUB版も作ってみましたが……メロンさんの電子版はPDFと画像データのみなのでBOOTH版に特典としてつけるのが限度って感じですね。縦中横とか約物がおかしくなってるのでそこら辺はPDFの方が良いです。動画はiPhoneのブックで動作確認したもの pic.twitter.com/ZkfwgmNNuE
— 腹肉削太郎 (@tolntoy87) 2025年3月1日
もし二次創作ではなく一次創作の同人誌を出す場合は、権利的な問題も生じませんのでEPUB版を作ってKindle Storeなどに出すのもありでしょう。
わたくしは出版社などを介さずにAmazonで小説を販売するのはリスクの高い行為だと思っているので、今のところ自分でやるつもりはありませんが、技術的にはできるようになっておくと色々捗るのだろうと思います。
『えっ……村雨、メイド服でご奉仕ですか?』3月2日大田区産業プラザPiO「全艦東へ!2」にて頒布 成人向けの村雨短編小説
初投稿失礼します、腹肉削太郎(午前零時の電源席)です。
2025(令和7)年3月2日、大田区産業プラザPiOで開催される「全艦東へ!2」にサークル参加します。
■頒布物概要

『えっ……村雨、メイド服でご奉仕ですか?』
分類:小説本(文庫本サイズ)
頁数:本文84P
場所:大田区産業プラザPiO「E-10」/午前零時の電源席
頒価:1000円
表紙:Calinさん
(X:@Calintou214)
内容:
提督……村雨と「勝負」してみない?
他愛のない遊びか、それとも愛し合う日常に刺激を加えるための適度なスパイスか……「先に相手を三回イかせた方の勝ち」という熾烈な戦い、勝利の女神はどちらに微笑むのか。
えっ……村雨、メイド服でご奉仕ですか?
「水着に比べたらマシなもんだろ」提督に命じられ、大胆なメイド服を着用する村雨。ご奉仕に失敗するたびに行われる過激なお仕置きは、その身体を徐々に仕上げていく。
濃厚なエロスを詰め込み、アクの強い過激な描写を繋ぎ合わせ、背徳と官能に奉仕する。「抜き」特化の村雨短編小説を二本収録。
今回の新刊は以前Skebでご依頼をいただいた村雨小説の加筆修正版となります。納品時に「いや、俺ならまだやれる」みたいな気持ちを残した不完全燃焼な感じの作品であったため、前編を新たに加え、がっつり別物レベルに仕上げました。
10年ほど前にPixivにUpした「村雨の日焼け跡をなぞりたいだけの人生だった」の続編的な立ち位置の作品ですが、読まなくても特に問題は生じないように組み立てております(というか、言われなければ続編だと気付かないかもしれません)。
あとがきにも書いておりますが、わたくしは「可愛い女の子や清楚なお嬢様が悪い竿役にハードな叡智でめちゃくちゃ気持ち良くさせられてしまう」描写が三度の飯より好きな人間です。本編も、そうした内容にしっかり寄り添った、ガソリンの代わりに性欲で突っ走った感じの濃厚どすけべに仕上げておりますのでご了承ください。
シチュエーションとしては「キス/手コキ/フェラ/パイズリ/媚薬/分からせ/遠隔ローター/メイド服プレイ/羞恥プレイ/読み上げ」などを用意しています。
■本文サンプル
PixivにUpしましたのでこちらをご覧ください。
[R-18] #艦これ #提督LOVE 『えっ……村雨、メイド服でご奉仕ですか?』本文サンプル 3月2日「全艦東へ!2 - pixiv
■その他
・感想について
Twitter:@tolntoy87
Mail:teadog022-doujin@yahoo.co.jp
Twitterを御利用の場合、直接@で投げていただけるとエゴサの手間が省けて嬉しいです。フォローしてるとかしてないとか、突然送り付けて大丈夫なのかとか、そのような心配は無用です。感想に返事するかどうかは状況を見て判断します(シャイな同人マンなのでいいねやRTに留めることも多いかと思います)
・委託について
今回はメロンブックス様にお願いしました。
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2869516
・増刷について
会場での頒布状況や委託での出足などを見て判断しますが、現状の見通しでは手に入れられなかった方は後述の電子版をご提供させていただきたいと考えております。ただし「全く手に入らないのでメルカリで高騰してた本を買いました!」みたいな状況は望ましいことではありませんので、ヤミ米に手を出したい気持ちになったらご相談下さい。
・電子版について
こちらも上記メロンブックス様のページにて購入可能です。電子版の方をポチッとしてください。お値段は即売会会場での購入価格より少しお安い900円です。
なお、物理書籍版をご購入いただいた方は何らかのかたちで(同人誌の写真をXのDMや同人用のメールアドレスにお送りいただくなど)ご連絡いただければ、電子版をお渡しいたします(ファイル便などを活用してURLを指定し、そこからDLいただくのを検討しています)。
・WEB再録について
今のところWEB再録の予定はありません。
20200126『家庭教師大鯨先生』 東京ビッグサイト「砲雷撃戦よーい!五十伍戦目」にて頒布 戦後舞台の成人向け艦これ小説
tolntoy87(午前零時の電源席)です。
2020(令和2)年1月26日、東京ビッグサイトで開催される「BS祭3」内「砲雷撃戦よーい!五十伍戦目」にサークル参加します。
■頒布物概要

『家庭教師大鯨先生』
分類:小説本(文庫本サイズ)
頁数:本文408P(17~18万字程度)
場所:東京ビッグサイト南4ホール「N-27」/午前零時の電源席
頒価:1500円
カバー:紙場こたるさん
(Pixiv:https://www.pixiv.net/users/188360)
内容:
――家庭教師は元艦娘!?
深海棲艦との戦争が終結し、元艦娘たちは「普通の女の子」として人間社会に溶け込んでいる。かつては潜水艦娘のお世話係として鎮守府に籍を置いていた大鯨もまた、今ではお嬢様大学に通う歴とした女子大生。日々大学に通いながら家庭教師のバイトに精を出している。
だが、大鯨はその清楚な見た目とは裏腹にえっちなことに興味津々。家庭教師先の教え子くんを無自覚にも誘惑してしまい、成績を上げるために素敵なご褒美を与え始めるが、プレイ内容は次第に過激な方へとヒートアップしていき……?
「もう、キスだけじゃ我慢できない……!」
甘々家庭教師大鯨先生と過ごす、はちみつ漬けの受験生ライフの行く末は?
今回の新刊はだいたいあらすじそのまんまの中身です。捻りはありません。女子大生家庭教師の大鯨先生とえっちしたい人は買いましょう。一応それっぽく青春で恋愛な小説にもなっています。大鯨先生がオシャレ眼鏡をかけているのは、第五次三越コラボの描きおろしイラストに触発されたためです。詳しくは本書の後書きをお読みください。
各登場人物には固有名がついています。竿役はいっそ「教え子君」でいいかなとも考えていたのですが、名前を呼び合いながらえっちするシチュエーションが難しくなるので「藤間宗一(とうまそういち)」という姓名を与えました。固有名アリだと抜けないという人は避けて下さい。
ちなみにシチュエーションとしては「キス/手コキ/フェラ/デート/一緒にお風呂/妹プレイ(?)/パイズリ/サンタコス(着るだけ)/本番」を用意しています。
■本文サンプル
最初の三章分をUpしました。
■その他
・感想について
Twitter:@tolntoy87
Mail:teadog022-doujin@yahoo.co.jp
Twitterを御利用の場合、直接@で投げていただけるとエゴサの手間が省けて嬉しいです。フォローしてるとかしてないとか、突然送り付けて大丈夫なのかとか、そのような心配は無用です。感想に返事するかどうかは状況見て判断します(シャイな同人マンなのでいいねやRTに留めると思います)
・委託について
いつも通り「とらのあな」さんにお願いしています。お値段は税込みで会場頒布価格より少し高くなる程度、+送料という調整です。
・増刷について
会場での頒布状況や委託での出足などを見て判断します。文庫本なのにバカみたいなページ数で刷ってしまったため気軽には増刷出来ません。ただし「全く手に入らないのでメルカリで高騰してた本を買いました!」みたいな状況は望ましいことではありませんので、ヤミ米に手を出したい気持ちになったらご相談下さい。
・電子版について
BOOTHにて公開しました。
・WEB再録について
今のところWEB再録の予定はありません。
20170507 「砲雷撃戦!よーい!二十九戦目」Zara姉さまdue改装記念提督LOVE小説本(全年齢向け)
2017/5/7に東京ビッグサイトで開催される「砲雷撃戦!よーい!二十九戦目」にサークル参加します。サークルスペースは「G-63」『午前零時の電源席』。新刊三〇部と既刊を頒布します。
■砲雷撃戦!よーい!二十九戦目公式サイト
■新刊情報

『MANIERA』
分類:小説本(A5サイズ)
頁数:本文52P(50000字程度)合計56P
頒価:500円
内容:
――だって私たちは愛の国へ行くのだから。
欧州司令部イタリア支部よりもたらされたもの、それは重巡洋艦Zaraのdue改装に必要な設計図だった。成功すれば、Zaraは重巡洋艦でありながら戦艦に匹敵する昼砲撃戦火力と重装甲、航空巡洋艦に匹敵する水上戦闘機・爆撃機の運用能力を併せ持つ艦娘となり、ちょっと大人びた雰囲気を漂わせるようになるという。
提督は設計図と引き換えにある任務を受託する。due改装を済ませたZaraとともに、深海棲艦の出現により一時的に封鎖されていた佐世保釜山航路の安全確認を行いつつ、イタリア支部へ「あるもの」を運ぶ。深海双子棲姫との戦いと比べれば気が抜けるほど簡単な任務ではあったが、伊13と藤波の捜索により燃料は枯渇しており、しかも提督はイタリア語が話せない。提督は日に一時間、Zaraにイタリア語を教えてもらうことになったのだが、彼女の語学講座には致命的な欠陥があり……。
具体的にはdueになるZara姉さまとイチャイチャするお話です。めんどくさい人間のめんどくさい恋愛小説なので、事前にPixivでご確認いただくことをお勧めします。
また、当日はこの本に入れられなかったPolaの話もコピー本として頒布する予定です。こちらは無料ですが、わりとどぎついのとZara本読んでないと意味分からないのとでダブルパンチ来るのでご注意ください。
表紙のZara姉さまは石臼さんに描いていただきました。背景とかデザインとかは私です。
■本文サンプル■
上に書いたようにめんどうな人間のめんどうなタイプの恋愛小説なので、念のため本文をご確認することをお勧めいたします。表紙案を依頼するときは「本筋はZara姉さまとイチャイチャして読み手の脳味噌を溶かす路線です」などと書いていたのですが、どうしてこうなった……。
■その他■
・感想について
Twitter:@tolntoy87
Mail:teadog022-doujin@yahoo.co.jp
Twitterを御利用の場合、直接@で投げていただけるとエゴサの手間が省けて嬉しいです。フォローしてるとかしてないとか、突然送り付けて大丈夫なのかとか、そういう心配は無用です。時と場合によってはお返事出来ないこともありますが。
・委託について
30冊ほど刷りましたので15冊くらいは委託に回るんじゃないかと思うのですが、具体的な冊数等がどうなるかは不明です。また委託は書籍版のみで、Polaのコピー本は含まれません。こちらは砲雷撃戦後一週間程度でPixivにUpする予定です。
今回も例によって虎さんに委託通販をお願いしました。
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/53/94/040030539486.html
電子版はいつものようにご用意いたしますが、どのくらいの時期になるかは作者の春イベ進捗次第とお考え下さい。
春イベも無事全クリ&全掘り出来たので、委託販売の同人誌が手元に届くころに「コピー本のPixiv掲載」と「BOOTHを利用した電子版販売」を行う予定です。平日は作業時間が取れないので、土曜日に何とかする予定です。
→BOOTHにて取り扱いを開始しました。
https://tolntoy.booth.pm/items/529785
書籍版が全て捌けた上で更に印刷費と参加費をペイ出来た場合は、数ヶ月ほど間を置いてPixivにて全文を掲載する予定です(Web再録というやつですね)。ご購入の際はそちらも考慮の上、御検討下さい。
2/13 「海ゆかば4」叢雲提督LOVE?小説本(全年齢向け)
2016/2/13に大田区産業プラザPioで開催される「海ゆかば4」にサークル参加します。サークルスペースは「海23」『午前零時の電源席』。新刊三〇部と既刊を頒布します。
■海ゆかば4公式サイト
■新刊情報■

『初期艦叢雲がイイネを躊躇っている』
分類:小説本(A5サイズ)
頁数:本文44P(40000字弱程度)合計48P
頒価:500円
内容:
鎮守府内の連絡用チャットアプリにちょっとした仕様変更が加えられた。外の世界と足並みを揃えるため、「お気に入り」を「イイネ」に変更し、ブックマークボタンも星形からハートマークにしたという。
提督の発言をお気に入りしようとした叢雲の手が止まる。
「どうして、ハートなんかにしたのよ……」
という、全体的には叢雲ちゃんが可愛いお話です。
■表紙■
表紙にはあかねこ様の「【小説表紙素材】タイトル入れるだけ!A5同人誌フリー素材」をお借りしました。本当にタイトルを入れてみただけなのですが、とても素敵な表紙になりました。素敵な素材をありがとうございます。
クレジットは奥付に記載済みです。
■本文サンプル■
■その他■
・感想について
Twitter:@tolntoy87
Mail:teadog022-doujin@yahoo.co.jp
Ask:ask.fm/tolntoy87
Twitterを御利用の場合、直接@で投げていただけるとエゴサの手間が省けて嬉しいです。フォローしてるとかしてないとか、突然送り付けて大丈夫なのかとか、そういう心配は無用です。時と場合によってはお返事出来ないこともありますが。
Ask.fmを使えば匿名で感想を送ることも不可能ではありません。返信が必要ない場合はその旨書いていただければ、おじさん心の中にだけそっと仕舞い込みますので。ただし、Ask.fmは一回300字、質問送信後はゲストだと質問内容が確認出来ない仕様となっております。感想が届いているかどうか気になる場合は、「御確認下さい」的な質問を送っていただけると、それに返信する形でお答え出来る、と思います。また、内容を公開させていただくこともありますので、出来れば最初に公開の可否を書いていただけると助かります。
・委託について
【2016/02/18追記】
委託通販、始まりました。
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/39/34/040030393476.html(虎の穴、通販)
電子版はこちらです。今回はPDFと表紙をそれぞれ別々にしています。
書籍版が全て捌けた上で更に印刷費と参加費をペイ出来た場合は、数ヶ月ほど間を置いてPixivにて全文を掲載する予定です(Web再録というやつですね)。ご購入の際はそちらも考慮の上、御検討下さい。
『愛おしい艤装』感想
Ask.fm経由で『愛おしい艤装』の感想をいただきました。
公開許可を頂きましたので、せっかくですのでこちらで公開させていただこうかと思います。既にお読みの方、ネタバレを気にしない方は、よろしければ「続きを読む」からどうぞ。
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